まつげエクステで着けられるエクステンションには、カールの強さや毛の長さ・太さ・材質等で幅広い種類があります。ここでは主だったエクステの種類について解説していきましょう。
目次
カールによる種類の違い
Jカール
アルファベットの「J」のように、穏やかなカールがついたエクステです。
ごくナチュラルなカーブで、ビューラーを使用せずにふんわりとカールしているような「自まつげが伸びた」雰囲気になります。
日本人の元々のまつげの形が最もJカールに近いため、人口的な雰囲気が無く上品な仕上がりになるのが特徴です。
- ナチュラル感を大切にしたい人
- エクステを付けていると知られたくない人
- 普段のメイクが薄めな人
上記のような人の場合、Jカールを多く用いたまつげエクステが行われます。
また目尻にJカールを使用することで、切れ長でセクシーな印象を作ることも可能です。
Cカール
アルファベットの「C」がイメージされており、Jカールよりもやや上がった美しいカールの入ったエクステです。ビューラーやまつげパーマでカールをさせたかのような印象になります。
- 目元の雰囲気を強調させたい人
- 目のタテの大きさ(瞳の丸さ)を強調したい人
上記のような場合、Cカールを多く用いたまつげエクステが行われます。
自然な目の大きさ、可愛らしさ、キュートさを強調したい時におすすめです。
CCカール・Dカール
「Cカール」よりも更にカールが強くなり、華やかな印象になるエクステです。マスカラをキレイに長く塗ったようなインパクトのある目元が作れます。
- 目を大きくハッキリ見せたい人
- 顔全体を華やかな印象にしたい人
- パーティー・イベント等でくっきりメイクをしたい人
上記のような場合には、CCカールやDカールを用いたまつげエクステでゴージャスな目元にしてみると良いでしょう。
長さによる種類の違い
一般的には6mm~14mm(もしくは15mm)までのエクステが1mm単位で用意されています。
必ずしもまつげ全体に同じ長さを付けるわけではなく「目尻を強調」「目のタテの長さを強調」等、イメージする目の形に合わせて長さが変えられることも多いです。
太さによる種類の違い
太さによる種類は主に以下の8タイプとなります。
- 0.1mmタイプ
- 0.12mmタイプ
- 0.15mmタイプ
- 0.18mmタイプ
- 0.2mmタイプ
- 0.22mmタイプ
- 0.25mmタイプ
- 0.28mmタイプ
0.1mm~0.12mmだと「自まつげ」に近い印象となり、0.15mmで「ナチュラルながら華やか」といった印象になります。0.2mm以上はマスカラをつけたまつげに近い印象です。
毛質による種類の違い
まつげエクステに使われる毛質には「ミンクエクステ」「シルクエクステ」「セーブルエクステ」の3種類があります。「ミンク」「セーブル」というと「動物の毛?」と思われてしまいそうですが、実は素材は全てナイロンであり、どれも人工毛であることに変わりはありません。「ミンク毛に近い仕上がり」「セーブル毛に近い仕上がり」ということで、それぞれの名前が付けられています。
なお店舗によってはナイロン人口毛ではなく動物毛等の天然毛を使用するサービスもありますが、非常に高価であるためあまり一般的ではありません。
ミンクエクステ
3種類の中では最も人気があるポピュラーな毛質です。
素材が柔らかでつけ心地が軽く、自まつげに対するダメージを抑えられる点が人気の理由のひとつとなっています。
また柔軟性が高いことから自まつげへのフィット度も高く、まつげエクステの長持ち度も比較的長めです。
ツヤ感は少なく比較的マットな仕上がりになり、フサフサとしたボリューム感が強調されます。
シルクエクステ
3種類の中で価格が最もリーズナブルで、挑戦しやすい毛質です。
毛質はやや堅めですが、その分カールが取れにくく、Cカール・CCカール等で作った美しいカールを長持ちさせたい人に向いています。
また仕上がりにツヤ感があるので、ドーリーなハッキリとした目元を作りたい人にもおすすめです。
ただし人によっては、毛質の硬さでまぶたにゴワつきを感じたり、違和感を持つことがあるかもしれません。
また長持ち度は3種類の中で最も短めとなっています。
付ける価格が安いので、定期的にリペアをしながらキレイな状態をキープしておくのが良いでしょう。
セーブルエクステ
3種類の中で最も柔らかでしなやかであり、まつげへのフィット感が高い毛質です。
そのためエクステンションの長持ち度は3種類の中で平均的に最も長く、平均4週間程度となっています。
またごく軽いつけ心地でゴワゴワしないため、「ミンクエクステやシルクエクステの感触に馴染めなかった」という人からも選ばれることが多い種類でもあります。
仕上がりも非常に自然で、自まつげが伸びたかのようなナチュラルさが特徴です。
3種類の中では価格が最も高いのがネックですが、感触や仕上がりといった点にこだわりたい人には納得のできるクオリティと言えるでしょう。
カラーによる種類の違い
まつげエクステは「黒一色」というわけではありません。現在では様々な色味の入った「カラーエクステ」を使う人も多くなっています。「色付きのまつげなんて…」と思われるかもしれませんが、目尻などのポイントにカラーを入れることによって、アイラインやアイシャドウのようなカラー効果を発揮することができるのです。また色によっては全面に使うことで、より自然な仕上がりにすることもできます。
ブラウン
黒以外では最も多く使われるカラーエクステです。現在ではカーキ系・イエロー系・レッド系・ダークブラウン・アッシュブラウン系系等、ヘアカラーによるカラーリングに近い幅広いブラウンが登場するようになっています。
他のカラーとは異なり、ブラウンの場合にはポイントのみならず全面をブラウンエクステにする人が多いです。髪色やまゆげの色とカラーを揃えることでより自然な印象になり、目元の雰囲気が優しくなります。
キャメル
目尻に少量を入れることで目の雰囲気が柔らかくなります。特にヘアカラーのカラーリングが明るめの人の場合におすすめです。
レッド
落ち着いたワインレッドは、艶やかで大人な印象を持たせられます。また強めのレッドは強調色となるため、目元メイクをアピールしたい場合にも向いています。
ピンク
少量を目尻につけると目元の可愛らしさが強調されます。肌なじみの良い色であるため、控えめなカラーエクステにチャレンジしたい人にもおすすめです。
イエロー
太陽光によって目立ちやすい色なので、特にサマーシーズンには人気が高まります。水着の時やアウトドアシーン・レジャーシーン等で周囲と差を付けられるカラーリングです。
グリーン
少量を目尻につけるとその他のまつげの黒さ・艶やかさが強調されます。反対に全面につけるとグリーンカラーが瞳に反射し、欧米人のような目元が生まれます。
パープル
目尻につけると目元全体がセクシーな印象になります。上品に仕上げたい場合にはやや薄めの色に、よりセクシーさ、艶やかさを上げたい場合には濃い目の色にしてみましょう。
ブルー
中心から目尻に向かって付けることで白目の白さが強調され、目元周辺の透明感・爽やかさをアピールしてくれます。またホワイトエクステとミックスさせることで、更に爽やかな夏らしい目元にすることも可能です。
※カラーエクステについては、店舗によって対応が大きく異なります。カラーエクステを希望する場合には、予め希望するカラーがあるか確認しておきましょう。
※カラーエクステはカール・長さの種類が黒エクステに比べると少なめです。希望するデザインでカラーエクステが行えるかどうか、予め相談をしておきましょう。
知っておきたい!マツエクについてよくある3つの疑問
1回つけたらどれくらいもつの?
まつげエクステでは、接着時にエクステ専用のグルー(接着剤)を使用します。つけまつげ用のグルーとは異なり強力かつ特殊な素材が使われているため、汗・皮脂に強く、1回つけると平均して3週間~1ヶ月程度付けっぱなしにしておくことが可能です。
また落ちる際にもつけまつげのように「全部がまとめて取れる」という形ではなく「1本が抜ける」という自然な取れ方をします。また店舗によっては次回にエクステを付ける場合に取れた部分のみを着け直す「リペア」という方式を取ることもでき、全てを付け直すよりも安価にキレイな状態を長持ちさせられます。
どこで「まつげエクステ」ができるの?
まつげエクステの美容施術は「美容行為」と認定され、国内では「美容師資格」を持った人だけが行える専門技術となっています。
まつげエクステの施術が受けられるサロンの規模・種類には様々なものがありますが、大きく分けて以下の3種類が挙げられるでしょう。
- まつげエクステ専門サロン
- まつげエクステサービスを行う美容院・ヘアサロン
- まつげエクステサービスを行うネイルサロン
なおヘアサロン・ネイルサロンの場合には、マツエク施術を行えるスタッフが出勤している日のみが対応可能な日となります。サービスの対応有無、まつげエクステが受けられる曜日等については予めしっかりと確認をしておきましょう。
「まつげエクステ」って自分じゃできないの?
近年ではWeb通販等で「まつげエクステ」のキットが販売され、自分自身でまつげエクステをつけたり外したりする「セルフまつげエクステ」が注目されるようになっています。しかしセルフまつげエクステ(セルフマツエク)によるトラブルは後を絶たず、中には重篤な目のトラブルによって視力が落ちるといったケースも見られているようです。また付け方・取り外し方が適切でないことによって、自まつげが切れる・弱るといったケースも珍しくありません。
まつげエクステを付けるには強力なグルー(接着剤)を使いますし、外す際にはグルーを取るための特殊なリムーバー(剥離剤)を使用します。これらはいずれも、万一目に入れば目に大きな負担のかかる製品です。そのためサロンでは目を傷つけることの無いよう、皮膚にはエクステを直接付けず、まつげ根本付近へ優しく付ける方法を取っています。また付ける人のまつげの状態・長さなどをチェックした上で、乗せられるエクステの量や長さ等も適切に調整しているのです。
素人判断でまつげエクステを行えば、大切な「元のまつげ」が切れたりなくなってマバラになってしまう可能性が高いだけでなく、最悪の場合には失明という危険性も考えられます。「安上がりだから」とセルフエクステを行った場合、失敗した時の代償は数千円では済みません。目は一生使うとても大切な存在です。まつげエクステを付ける際、また取り外しを行う際には、必ず資格者のいるサロンを利用しましょう。
おわりに
「まつげエクステ」についての様々な基本情報はいかがでしたか?顔の中でも「目」は最も人から見られる場所であり、「まつげ」の印象が変わることで顔全体の印象まで大きく変えることができます。スッと長く伸び、美しいカールのある自然なまつげを手に入れて、毎日を印象的な目で過ごしてみましょう!