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マツエクにマスカラ

マツエクにマスカラしても大丈夫?メリット・デメリットと注意ポイント

    まつげエクステの魅力と言えば、マスカラやビューラーが無くてもナチュラルに目力をアップしてくれることが挙げられます。でも、「マツエクしていてもマスカラしたい!」という時もありますよね。マツエク中のマスカラって、塗っても問題は無いんでしょうか?今回はマツエクにマスカラを重ねるメリットやデメリット、マスカラを使う場合の注意ポイント等について解説していきます。

    やっぱり塗りたい!マツエクにマスカラをプラスするメリットは?

    マスカラ
    ネットの美容アンケート調査によれば、「マツエク中にマスカラを塗ったことがある」という人は24%。4人に1人がマツエク+マスカラ経験者であることがわかりました。マツエクにマスカラを足したい理由、またマスカラを塗ったことで得られた効果としては、以下のようなものが挙がっています。

    特別な日だけまつげをボリュームアップできる

    マツエクは「本数」や「長さ」「カール」を選ぶことで、目の大きさや雰囲気をデザインできるのが魅力です。ものすごく目力のあるデザインにしている人も居ますが、Jカール中心の穏やかなデザインにしたり、マツエクの太さを控えめにして好感度の高いナチュラルスタイルにしている人も珍しくありません。

    でもパーティーや合コン、クリスマスや同窓会といったイベントの時には「もっと目力がほしい!」という時もありますね。マスカラであれば、「その日だけ」のボリュームアップをするのもカンタン。普段はマツエクで時短メイク+ナチュラル風、遊びに行く日はマスカラを加えてドーリーに…といった使い分けもできます。

    長さやボリュームが気に入らなかった時の「直し」ができる

    自分の気に入るマツエクデザインを手に入れるには、施術前にきちんとカウンセリングをして、アイリストさんとよく相談することが大切です。でも超安価格をウリにするマツエクサロン等の場合、カウンセリングがほとんど無くて思い通りのスタイルにならなかったり、思ったよりマツエク本数が少ない…なんてこともあるようです。

    またマツエクのアフター対応は、店舗によって大きく違います。「気に入らなければ後からでも修正OK」という良心的な店もある一方、当日でも修正はNGで、別途リペアやリムーブ料金が必要になる場合もあります。「気に入らないから」といって、どのお店でもやり直しに応じてくれるわけではないんですね。長さ・ボリューム等の仕上がりに不満がある場合、「マスカラを足して直した」という人も少なくないようです。

    マツエクが取れてきた時にボリューム足し

    マツエクのモチは一般的に3週間~4週間前後と言われています。ただし一度に全部が取れるわけではなくて、こすれやすい場所や負担がかかりやすいところから少しずつ取れていくんです。再度マツエクのボリュームを増やすには、マツエクの付け直しである「リペア」をするのが一般的。でも「なかなかリペアに行けない」「頻繁にリペアするとお金がかかりそう…」ということもありますね。こんな時、マスカラで取れてしまった箇所のボリューム足しをする人も居ます。

    塗らない方が良かった?マツエクにマスカラを塗るデメリット

    「便利そう」と感じるマツエク+マスカラですが、実は意外とたくさんのデメリットもあります。気軽にマスカラを塗ってしまったせいで、「失敗した…」と感じている人も多いのです。

    まつげエクステがはずれやすくなる

    マスカラを使う最大のデメリットは、エクステが取れやすくなることです。マツエクと自まつ毛は、「グルー」という接着剤で、自まつ毛の根本1mm~2mm程度の場所で接着されています。このグルーには「エチルシアノアクリレート」や「ブチルシアノクリレート」という接着成分や樹脂が使われており、水等を弾いて一定期間まつエクを接着させておく力があります。しかし細いまつ毛とマツエクの接着面は、とても小さなもの。強い摩擦(こする刺激)や引っ張られる力などが加われば、グルーが負担に耐えられず、マツエクが自まつ毛からはずれてしまうんです。

    そのため、マツエク中には「まつげをこする」「まつげを引っ張る」「まつげに触る」といった負担をできるだけ減らすことが大切。ところがマスカラを塗った場合、マスカラを落とす「クレンジング」が必要ですよね。まつげクレンジングの際の「まつげに触れる」「こする」といった負担によって、まつげエクステが外れやすくなり、マツエクのモチが悪くなってしまうんです。マツエクのモチは平均3~4週間と言われますが、強い摩擦の刺激が加わると1週間程度で取れてしまうこともあります。

    オイル成分でマツエクが取れる

    ウォータープルーフ等の「落ちないマスカラ」をキレイに落としきるには、油分(オイル成分)や界面活性剤を多く含んだクレンジング剤(ポイントメイクリムーバー)を使わなくてはいけません。ところが接着剤のグルーは、この「オイル成分」がとても苦手なんです!

    100%のピュアオイルやクレンジングオイルそのものではなくても、オイル成分の比較的多いクレンジング剤を使っただけで、マツエクが一気に取れてしまう…ということもあるほど。また稀にではありますが、マスカラに含まれるエステルオイル(合成油)等によってグルーが緩むこともあります。

    リペアの際に別料金が発生する可能性アリ?

    「マツエクが取れてしまわないように」と優しすぎるクレンジングをしあせいで、マスカラが落とし切れていない…というケース、実は少なくありません。自まつ毛の根本やマツエクにマスカラが残り、これが少しずつ溜まっていることもあります。

    このようなマスカラ汚れがまつげ全体に残っていると、リペア(マツエクの付け直し)がうまくできないんです。マツエクサロンによっては、まつげ汚れをキレイに落とすための「クレンジング料金」が別途発生してしまう場合もあります。

    アレルギーや皮膚炎の原因に?

    クレンジングが十分でなく、マスカラの成分がまつげやマツエクの根本に残ってしまうと、これが雑菌を繁殖させる原因となることもあります。デリケートな目元に雑菌が増えたことで、結膜炎等の目の病気になったり、皮膚炎・アレルギー等が発生する恐れもあるのです。

    マツエク+マスカラを楽しむための4つのポイント

    上記のような様々なデメリットがあることから「まつげエクステをしている時位には、マスカラを使わない方が良い」と考えるマツエクサロンやアイリストは少なくありません。でも「やっぱりマスカラを使いたい」という時もあるはず。デメリットをできるだけ減らして「マツエクの上にマスカラ」を楽しむには、どんな点に気をつければよいのでしょうか?

    1.マツエクに使えるマスカラを選ぶ

    最も大切なのが、マツエクと相性の良いマスカラを選ぶことです。

    ●マツエク専用のマスカラを使う

    「一番無難!」と言えるのが、マツエク専用のマスカラを使うこと。マツエク専用のマスカラはグルー(接着剤)の成分と反応しにくいように作られている他、グルーとの相性が悪い油分を使用しない、エステルオイルの使用比率を下げるといった工夫が施されています。

    通っているマツエクサロンがおすすめしているマツエク専用マスカラがあれば、それを使うのがベストでしょう。サロンによっては、上手な使い方等をレクチャーしてくれる店舗もありますよ。

    ●フィルムタイプのお湯落ちマスカラを使う

    「マツエク専用マスカラは高い…」「サロン専売品じゃなくてドラッグストアとかで買いたい!」という人の場合には、フィルムタイプのマスカラを選ぶことをオススメします。「フィルムタイプ」とは、乾くことで耐水性フィルムを作り、まつげをコートするスタイルのマスカラです。

    これだけだとちょっとわかりにくいですが、「お湯落ちする」「お湯でOFFできる」と書いてあれば、ほぼフィルムタイプと考えて良いでしょう。フィルムタイプは一定の温度でフィルムがまつ毛から離れて落ちる仕組みなので、クレンジング剤を使わなくて良いのです。フィルムタイプのお湯落ちマスカラであれば、クレンジングの際の自まつ毛・マツエクへの負担がグッと減らせます。

    フィルムタイプの成分例
    ・アクリレーツコポリマー
    ・アクリル酸アルキルコポリマー
    ・アクリレーツコポリマーアンモニウム
    ・アクリル酸アルキルコポリマー
    ・(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム
    ・(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー
    ・(アクリレーツ/VA)コポリマー 等

    ●「ウォータープルーフ」は避ける

    「ウォータープルーフ」をウリにしているマスカラは避けましょう。一般的なウォータープルーフマスカラは、落とすのにオイル成分もしくは強力な界面活性剤使用のクレンジングが必要になりますので、絶対にNG!また「フィルムタイプ」と「ウォータープルーフ」を両立しているものも、コーティング力が強くなりがちで汚れが残りやすいので、避けた方が無難です。

    2.マスカラは「まつげの根本1/3」を避けて塗る

    マスカラを塗るとき、通常だとまつげの根元の部分から塗っていきますよね。ところがクレンジングの時、もっとも落ちにくいのがこの「まつげの根元」の部分。ここがキレイに落ちないから…と何度もまつげに触ってしまうと、自まつ毛+マツエクへの負担が大きくなります。

    根元1mm~2mmの場所にある「まつ毛とマツエクの接着面」に直接手で触れてしまい、マツエクを外してしまった…なんて人も居るんです。また反対にクレンジングが不十分で根元にマスカラが残ると、マツエクが歪んだり角度がおかしくなる原因にもなります。

    カンタンなお湯クレンジングでも落としやすいよう、マスカラは「まつ毛の根元1/3」を残して塗ることを意識しましょう。またまつげの裏/表の両面から塗るのはNG!クレンジングで比較的落としやすい、まつげの裏側(眼球側)だけに塗るようにします。

    3.お湯クレンジングでは「40℃前後」のお湯を使う

    普段のクレンジングや洗顔では、お湯の温度は35℃~36℃前後、「ぬるめのお湯(ぬるま湯)」を使っている人がほとんどの筈。ところが「お湯で落とせるフィルムマスカラ」の場合、製品によってはこの温度では落とせないことがあります。一般的なフィルムマスカラのコート剤(ポリマー)が溶け出す温度は38℃~40℃以上。ぬるま湯程度のお湯だとフィルムが剥がれきらず、マツエクや目元に成分が残ってしまうのです。「お湯クレンジング」をする際には、今までよりも少し熱めのお湯を使う必要があります。

    なおフィルムタイプマスカラの成分のうち、「(アクリル酸アルキル/VA)コポリマー」「(アクリレーツ/VA)コポリマー」等は比較的低温(37℃前後)でも溶け出しやすい性質を持っています。「乾燥肌だから、洗顔に熱いお湯を使いたくない…」という場合には、上記のような「ぬるま湯でも溶けやすい成分」を使ったマスカラを選ぶのも手ですよ。

    マツエク中のマスカラクレンジングの手順

    1)手のひらを凹ませて、38℃~40℃前後のお湯を手のひらにためる
    2)手のひらのくぼみを目にあてて、まつげ全体にお湯をなじませる
    3)お湯をあてることを何回か繰り返す
    4)フィルムが剥がれきらない場合、人差し指だけで縦に向かってごく優しくこする
    5)再度お湯をあてて洗い流す
    6)マスカラの残りを感じる場合、綿棒をお湯に浸して、ゆっくりと縦に向かってこする

    ※二本以上の指でまつげを挟む(つまむ)のは止めましょう。
    ※まつげを横や斜めに向かってこするのは絶対にNGです。

     

    4.マツエクコート剤で代用してみる

    「マツエクの太さ・ボリューム感に不満がある」「根元の方にもマスカラを塗りたい」という場合、マスカラではなく「コーティング剤」を使ってみるのはいかがでしょうか?マツエクのコーティング剤とは、名前のとおりマツエクを上からコートして、水や汗から弾いたり、摩擦から守るためのものです。

    使い方は「まつげ美容液」と少々似ていますが、まつげ美容液が「自まつ毛の生育(まつ育)」を目的にしているのに対し、マツエクコーティング剤は「マツエクを長持ちさせること」を主目的としています。使用回数や機能は製品によって異なり、3日に1回程度塗れば良いもの、塗ることで撥水効果が高まるものなどもあるんですよ。

    更に黒い色素が入ったブラックタイプのマツエクのコート剤の場合、塗り重ねていくことでマツエクが少し濃く(太く)なったように見えるんです!マツエクコート剤であれば、根元に近い部分のボリュームアップに加えて接着部分のコート(=マツエクのモチが良くなる)という効果も得られてオトク!というわけですね。

    ただマツエクのコーティング剤は、製品によっては塗り方が難しかったり、乾くまでにある程度時間がかかるものもあります。購入前に公式サイト等で使用方法・注意事項をしっかり確認しておきましょう。またマツエクコート剤は塗りすぎると固まってダマになりやすいです。「早くボリュームを出したいから」と、急いで塗りすぎるのはNGですよ。

    おわりに

    マツエクしながらマスカラを使うメリット・デメリット、またマスカラを上手に使うポイントはいかがでしたか?マスカラ選びや塗り方に工夫をすれば、マツエクへの負担も変わってきますよ。

    ただ原則としては、マスカラを塗る回数が多いほど、マツエクのモチは悪くなってしまいがち。またマツエク+マスカラを繰り返すことで、自まつ毛に負担がかかってしまう恐れもあります。「イベントに合わせてリペアに行く時期を調整する」「マツエクが取れにくい生活習慣を心がける」「マツエクの太さではなく、本数でボリュームを出す」等、マスカラ以外の対策も合わせて行っておくのが理想的です。

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