今や誰もが知る美容技術となった「まつげエクステ」。マスカラやつけまつげとは違う、「自まつげが伸びたかのようなナチュラルな仕上がり」になるのが人気の秘訣となっています。でも「まだマツエクをやったことがない」「今度こそまつげエクステに挑戦してみたい」と思いつつ、まつげエクステサロンって、どうやって選んだらいいんだろう」とお店選びに迷ってしまっている人も多いようです。
マツエクをするお店選びを失敗してしまうと、仕上がりやマツエクのモチが悪くなるだけでなく、最悪の場合には失明といった多大なトラブルが起きる可能性も出てきます。トラブルを避け、なおかつ満足できる仕上がりを得るために、安心してマツエクができる上質なお店を選びたいところです。ここではマツエクサロン選びで必ずチェックしておきたい11個のポイントをまとめてみました。マツエクサロン選びの参考にしてみてくださいね。
目次
1.アイリストは美容師免許所持者ですか?
まつげエクステを受ける上で、まず第一に確認しておきたいのが「アイリスト(施術者)が有資格者であるかどうか?」という点です。まつげエクステは日本に入ってきてから15年少々という比較的新しい美容技術で、サービス開始当初には施術者の資格といった法規制がありませんでした。爆発的なマツエクブームが生まれた中で技術水準の低い店舗が増加し、まつげエクステによる皮膚トラブル・目のトラブルといった問題が多発したのです。そのため厚生労働省によって、まつげエクステを行う施術者は国家資格である「美容師免許」の所持者であることが定められました。
美容師免許保持者以外の施術は違法であり、違反した場合には美容師法違反で50万以下の罰金に処せられることが法律で決まっています。しかし現在においても、美容師免許を保持していない「違法サロン」も多いのが現状です。2013年にも大阪で無免許経営を行っていたまつげエクステサロンで利用者に角膜炎等の多大なトラブルが発生し、美容師法違反及び業務上過失傷害容疑での刑事捜査が行われることになりました。このようなトラブルを回避する上でも、きちんと国家資格である「美容師免許」を取得したアイリストが在籍しているかを確認しておきましょう。
アイリスト「全員」が資格所有者であるかもチェック!
前述のとおり、現在の法律では「マツエク施術を行う人が有資格者であること」が定められています。しかしマツエクサロンの開業は美容師資格者が一名いれば可能であるため、資格者を一名在籍させておき、その他は無資格者…というサロンも残念ながら少なくありません。安定した技術者によるマツエク施術を受けるためには、アイリストが全員「有資格者」であるかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。
2.サロンは美容所登録済みですか?
アイリストの資格取得と合わせて確認をしておきたいのが、サロンが「美容所」として登録されているかどうかという点です。美容所とは、美容師法によって定められた「パーマ/結髪/化粧」等の美容施術を行うための施設・店舗のこと。美容書登録を行う上では、美容師免許所持者が開業前に各自治体(都道府県)の福祉保健局に届けを出す必要があります。「美容書登録」を受けているサロンは、衛生的な施術を行えるかどうかという点を書類確認だけでなく、衛生状態を保健所職員によってチェックされた店舗なのです。
きちんと美容書登録を行っている店舗であれば、ほとんどの場合公式サイト・ホームページ等でその旨が明記されています。反対に美容書登録面をきちんと行っていない場合、有資格者の在籍等が曖昧な「違法サロン」である可能性も高くなります。美容書登録や衛生基準についての不明点がある場合には、直接お店に電話で問い合わせをして確認しておきましょう。
3.事前のカウンセリングがキチンとありますか?
まつげエクステを行う上でとても大切なのが、事前のカウンセリングの存在です。カウンセリングでは、以下のような内容の確認・相談を行います。
1)アレルギー等の体質確認チェック
2)現在の自まつげの状態を確認
3)自まつげの状態を踏まえた上での希望スタイル(本数、カール等)のすり合わせ
特に外せないのが、「自まつげの状態」の確認です。まつげエクステは現在のまつげ(自まつげ)に対してつけ毛を乗せていくスタイルを取っています。そのため自まつげがとても細かったり弱くなっている場合、太い(重い)エクステやカールの強いエクステを付けるのが難しい場合もあるのです。無理に付けてもエクステがすぐに取れてしまったり、最悪の場合には自まつげがエクステの重さに耐えられず、自まつげごと抜けてしまう可能性も考えられます。
このようなトラブルを防ぐためにも、自まつげの状態をきちんとチェックして、希望のスタイルができるかどうかをアイリストさんと相談することが大切なんですね。良心的なサロンであれば、カウンセリングの時間を長めにとって「自まつげ」への負担も考えたスタイルの提案を行ってくれるはずです。しかし中にはカウンセリングの時間をほとんど取らず、「顧客の注文通りにエクステを付けるだけ」というサロンも存在しています。
出来上がりの直後だけで考えれば、希望したスタイルをなんでもやってくれるサロンは「良いサロン」と思えるかもしれません。しかしまつげの状態を度外視した施術を行うサロンで無理なマツエクを繰り返したことで自まつげがボロボロになり、最終的には「付けられる自まつげがない(エクステがまったく付けられない)」という状態になってしまうケースも多々見られています。初回の事前カウンセリングをきちんと行ってくれるのかどうかは、公式サイトや電話問い合わせ等で必ず確認するようにしましょう。
4.「パッチテスト」が準備されていますか?
「パッチテスト」とは、使用する薬品等でアレルギーが生じないかを確認するための皮膚テストです。まつげエクステの場合、エクステを付けるための「グルー(接着剤)」の成分の揮発によってアレルギーが生じる可能性があるため、パッチテストを行うことが強く推奨されています。
成分揮発によるアレルギーは、今まで化粧品やヘアカラー等で肌に異常が生じたことが無い人でも起こる可能性のあるものです。「今までパーマやヘアカラーでかぶれたことが無いから大丈夫!」という安易な判断は危険、というわけですね。万一アレルギーが生じた場合、まぶたの皮膚だけでなく眼球等にも炎症が起き甚大なトラブルとなることも考えられます。「目のキワ」という非常にデリケートな部分であるため、炎症が起きた場合の被害は大きくなりやすいのです。特に初めて「まつげエクステ」に挑戦される方の場合、パッチテストは必須であると考えた方が良いでしょう。
初心者のまつげエクステ選びで最も理想的といえるのは、パッチテストが標準で用意されており、なおかつ無料で受けられるサロンです。また有料であっても良心的な価格であったり、「マツエクが初めて」と言った場合に店舗側からパッチテストを奨めてくれるサロンであれば安心して利用できる可能性が高くなります。
「パッチテスト不要」には要注意!
こちらからパッチテストについて問い合わせても「不要」と言われたり、法外な価格を提示されるような場合、そのサロンの利用は避けた方が賢明です。
パッチテストを「必要ない」というサロンでは、「グルーが直接肌に付くことが無いので大丈夫」といった説明をされるケースが多くあります。確かにまつげエクステは、グルー(接着剤)を直接肌に付着させるような施術を行うわけではありません。グルーを付けるのはまつげの根元から1.5mm~2mm離れた場所であり、「理論上のみ」であれば成分付着によるアレルギーの可能性は無いわけです。しかしグルーが完全に乾燥するまでには、塗布をしてから4時間以上、最大で8時間以上の時間がかかります。その間に施術を受けた人が目をこすったり、涙等によってグルーの成分が揮発するようなことがあれば、アレルギーによる炎症が起きる可能性は否定できないのです。
アレルギーの危険性を知らない消費者側にとっては、「パッチテスト無しでも大丈夫」と言われた方が便利で楽、と感じられるかもしれません。しかし薬品によるアレルギー発症等のマツエクトラブルは増加しており、きちんと利用者のことを考えているサロンほど「パッチテスト」を重視するようになっています。消費者側である私達も「利便性」だけでなく「安全性」を重視したサロン選びをすることが大切です。
5.「まつげエクステ」の専門サロンですか?
まつげエクステを行う店舗には以下のような形態があります。
1)まつげエクステサービスを行う美容院・ヘアサロン
2)まつげエクステサービスを行うネイルサロン
3)まつげエクステ専門サロン
このうち最も理想的と言えるのは、まつげエクステの専門サロン(専門店)です。前述のとおり、まつげエクステの施術は「美容師」の資格を持っている人が一名でも在籍していれば行うことができます。そのため美容院・ネイルサロン等の美容所を既に開業されている人が、「サブサービス」といった形でまつげエクステサービスを開始するケースも少なくありません。
もちろんこのような複合型サロンが必ずしも悪いわけではないのですが、アイリストとしての経験が浅い人が在籍していたり、一週間の中でまつエクサービスを展開しているのが数日のみといった店舗も散見されています。しっかりと訓練をしたアイリストが在籍しているのかどうかが、複合型サロンだと見分けにくいのが現状です。
まつげエクステに特化している専門サロンであれば、各アイリストの施術数も多く、顧客のまつげの状態等をきちんと理解した上で施術を行っている可能性が高くなります。
6.リペアやリムーブの価格はきちんと提示されていますか?
まつげエクステサロン選びで、「料金面」を気にされる方は多いことでしょう。できればリーズナブルな料金でマツエクを行いたい…そう考えるのは、誰もが同じですよね。でも料金面でサロン選びをする時、気をつけておきたいのが「リペア」や「リムーブ」の存在です。
まつげエクステは「一度付ければおしまい」というものではありません。キレイな状態を維持できるのは2週間~4週間程度で、徐々に付けたエクステが落ちてきます。取れた量が少々である場合には、取れた分だけを付け直す「リペア(付け直し)」で対処が可能です。ただし「リペア」を繰り返せるのは2回程度が限度。それ以上「リペア」を続けるとまつげの状態が不潔になってしまうので、その場合には一度全てのエクステを落とす「リムーブ(取り外し)」を行います。
カンタンに言えば、マツエクでキレイな状態を維持するためには「定期的なメンテナンス」が必要となるわけです。いくら初回料金が安かったとしても、リペアやリムーブといったメンテナンスの価格が高かったら、長期的に考えるとお金が余計にかかることになってしまいますよね。
1)リペア・リムーブの価格がいくらなのか
2)全部を付け直す場合のリムーブ割引等はあるのか
3)初回時だけでなく、2度目・3度目利用時の割引はあるのか
料金面をチェックする上で、上記のような点は必ず確認しておきましょう。
「×ヶ月もつからリペア不要」に要注意!
最近では「独自技術で×ヶ月もつ」「落ちないマツエク」といった「モチの良さ」を謳い文句にしているまつげエクステサロンも増えています。一見するとモチの良いサロン=メンテの回数が少ない、ということで、リーズナブルで良いサロンのように思えますよね。
しかしこのような「飛び抜けたモチの良さ」を謳い文句にしているサロンには要注意です。私達人間のまつげ(自まつげ)は、毛周期によって自然に生え変わっています。一日で抜けるまつげの本数は、4本~5本程度。つまり1ヶ月で150本程度のまつげは自然に抜けていくものなのです。「マツエク」は自まつげにつけ毛を付けていくスタイルですから、自まつげと一緒に徐々にエクステが取れていくことになります。両目のまつ毛(上まつげ)の本数は人によって違うものの、大体120本~15O本前後。少ない人だと100本未満、多い人でも200本弱です。つまり4週間で大体のまつげが抜け替わる(=マツエクが取れる)のが「自然」というわけなんですね。
では2ヶ月(8週間~)といった大幅なモチの良さを謳い文句にしているサロンでは、一体どのような施術をしているのでしょう?答えはカンタンで、まつげが自然に抜け落ちないような「無理」をさせているのです。
・まつげの根元付近にエクステを装着するのではなく「皮膚」にエクステを装着する
・数本のまつげを束ねてエクステを装着する
・強力すぎるグルー(皮膚・まつげに負担をかけるグルー)で接着をしている
このような無理を重ねていけば、自まつげだけでなく目の周辺の皮膚にも甚大なトラブルが起きる可能性が高くなります。つけまつげを目の根本に瞬間接着剤で付着させているようなものですから、トラブルが起きるのは当然とすら言えるわけです。不自然な「モチの良さ」を宣伝文句にしているサロンには十分に気をつけましょう。
7.アイリストの経歴は確認できますか?
繊細な技術を必要とする「まつげエクステ」では、以下のような点がすべて「施術者の技術力」にかかってきます。
・まつげエクステの仕上がりがキレイか
・短い施術時間で多くの本数が付けられるか(時間による負担が少ないかどうか)
・グルーの付着・眼球への混入といった目のトラブルが起きないか
技術がしっかりとしたスタッフに施術してもらえるかどうかで、まつげへの負担やマツエクのモチ等も変わってくるのです。しかし2008年の法改正以降、有資格者かつきちんとした技術をもったアイリストの数は不足している傾向にあります。ほんの少し研修を受けただけのアルバイト・パートといった技術の浅い施術者を在籍させているケースも少なくないのが現状です。
技術力を強みにしているサロンでは、アイリストの経歴(店舗在籍年数・アイリストとしての経験年数・資格内容等)を公表する傾向にあります。近年では店舗の公式ホームページだけでなく、ホットペッパーBEAUTY等の美容サイトでもアイリスト経歴を公開している店舗も多いので、在籍者の情報を事前に確認しておくと安心です。
◆「検定資格者」であればさらに安心
アイリストの技術力を図る資格としては、JLA(日本まつげエクステンション協会)・JEA(日本アイリスト協会)等による資格試験も行われています。
<<アイリスト民間資格>>
・JLA技能検定【アイデザイナー技能検定】
1級(トップアイデザイナー)/2級(アイデザイナー)
・JEA技能検定【アイリスト技能検定】
1級/2級
・NEA【プロアイリスト検定】
1級/2級(3級は基礎資格であり、お客様への施術が許可されるレベルではありません)
上記はいずれも民間資格ではありますが、アイリストの技術力を確認する上での目安となります。安心してマツエクを受けて貰うための一助として、国家資格である「美容師資格」に加えて上記のような民間資格を取得しているアイリストも多いです。また国家資格に加え民間資格取得者が多いサロンであれば、資格取得等の研修制度・技術研鑽を熱心に行っていることもわかります。経歴をチェックする上で、民間資格の取得等も参考にしておくと良いでしょう。
8.まつげエクステのアフターフォローは丁寧ですか?
まつげエクステは「取れにくい」というのが魅力。でも「何をしても取れない」というわけではなく、施術を受けた人の行動内容等によっては数日で取れてしまうこともあります。マツエクがすぐに取れてしまう一例としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
1)オイルクレンジングによる化粧落とし
2)施術数時間以内の入浴・洗顔
3)施術数時間以内の運動(汗をかく行為)
4)うつぶせ寝(枕・シーツなどとの接触)
せっかくキレイにマツエクを付けても、上記のような点に注意をしていなくては意味が無いというわけです。公式サイト等でマツエク着用後の注意点等が丁寧に書かれているか、また事前カウンセリングや問い合わせ等をした時等に施術後の不明点についてきちんと回答をしてくれるかどうかを確認しておきましょう。
また近年では、上記のような点に注意をした上でもマツエクが落ちてしまったという人のための「1週間保証」「10日間保証」といった保証制度を設けたサロンも登場しています。「数日間で落ちてしまったらどうしよう」という心配がある場合には、保証制度があるサロンを選んでみるのも手です。
9.サロンの口コミは良いものですか?
現在では「ホットペッパービューティ」「OZ」等、様々な美容サロンへの口コミサイトが登場するようになっています。気になるサロンがあったら、まずは口コミサイトで実際に利用した人のレビューをチェックしておくと安心です。
高評価が多い方が理想的であることはもちろんですが、中に低評価の口コミがあったら、あえてそれをよく確認しておくのも手と言えます。レビューの評価判断については人によって「良い/悪い」とする点が異なることもあるため、「不満」と感じた人がどのような点を不満としているのかをよく見ておきましょう。例えば「価格面」「料金プラン面」等では評価が分かれやすいところです。
反対に「技術面」「衛生面」等で悪い口コミが多い場合には要注意と言えます。特に衛生面について、以下のような口コミが多く見られる場合には内容をよくチェックし、サロン側の改善が行われているかどうか、何らかの返答があるかどうか等を確認しておいた方が良いでしょう。
・アイリストが施術前に手を消毒していない
・サロン内が清潔でない
・施術中にアイリストがマスクをきちんとしていない
・施術中にアイリストが髪を結んでいない
・器具の手入れや消毒が雑
10.「初回お試し」の料金プランはありますか?
初めてマツエクを体験する人にとって「マツエクってどうなるんだろう」「自分に合う?仕事で付けるには派手すぎない?」と、不安に思う点も多いのではないでしょうか。「まつげエクステ」は自然な仕上がりになるのが最大のメリットですが、付ける本数や長さ等によっては「つけま」のようなインパクトが出ることもあります。まずは少量のマツエクを付けてみて、どんな仕上がりになるのかを手軽に確認できた方が安心ですよね。
まつげエクステの平均相場は80本~120本で5,000円前後(※マツエクの材質等によっても異なる)ですが、現在では初回の人向けにより割安なプランを提供するまつげエクステサロンも増えています。初回限定・80本コース3,000円前後といったリーズナブルな価格でマツエクを体験できるので、まずは上記のような「お試しサービス」からスタートしてみるのがおすすめです。
「初回お試し」という名称ではなくても、初めてのサロンであるならば「80本~100本」程度の標準的な本数・料金のプランから始めておくことが推奨されています。マツエクサロンが満足のいく店舗であるかどうかは、技術面・料金面だけでなく内装や接客サービス・アイリストとの相性といったものにも大きく左右されるものです。「自分に合ったサロン」を見つける上でも、いきなり高額のプランから挑戦するより、気軽なプランから「お試し」をされた方が良いでしょう。
「つけ放題プラン」に要注意!
現在では、時間指定(60分~120分)で「マツエクつけ放題」というプランを設けているサロンも珍しくなくなっています。「せっかくなのだから、たっぷりマツエクを付けたい!」という人にとって、つけ放題はオトクでリーズナブルなプランに思えるのではないでしょうか?でも実は、マツエク初心者の人にとっては「つけ放題プラン」がピッタリと来ないことも多いのです。その理由としては、以下の4つが挙げられます。
1)仕上がりが想定より派手になりやすい
まつげエクステは、エクステの長さや太さよりも「付ける本数」で印象が大きく変わります。両目80本程度であれば「ごくナチュラル」といった印象ですが、100本~120本で「マスカラ+ビューラー」をしたかのような雰囲気になり、140本を越えると「つけまつげ」をしたようなボリュームたっぷりの印象に変わるのです。「せっかくつけ放題なのだから…」とたっぷりとマツエクを付けてしまうと、想定よりも見た目が派手になってしまい、職場等でのメイクに合わなくなる恐れも考えられます。
2)アイリストの技術力で付けられる本数が変わる
「60分(1時間)で何本のマツエクを付けられるか」という点は、アイリストの技術力によって大きく変わってきます。60分あたりの施術で付けられる本数は平均100本前後ですが、経験の浅い施術者の場合にはこれを下回るケースも少なくありません。時間制限付きで施術者の技術力が低い場合、「本数毎のプランの方がオトクだった…」という可能性も考えられるわけです。「どうしてもつけ放題でやりたい!」という場合には、つけ放題プランに「最低本数保証」が付いているかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。
3)施術が雑になりやすい
「つけ放題」のみをウリにしているサロンの場合、時間内で付けられた本数を顧客に多く申告するために「技術の速さ」を重視する傾向が見られます。グルーの付着がしっかりと行われていない、マツエクの向きがキレイに揃っていないといった問題が出るケースも見られており、仕上がりに難が出る可能性も否定できません。
4)自まつげへの負担が大きくなることも
つけ放題プランのみを提供するサロンの場合、「とにかくエクステ本数をたっぷりと付ける」という点が重視されがちです。しかし本来エクステを付けられる状態の「自まつげ」とは、両目150本~200本あるまつげのうちの「成長期後期」及び「後退期(停滞期)」のまつげのみに限定されます。自まつげに負担をかけない範囲で付けられるのは、両目で100本から最大でも160本程度が限度なのです。また元々自まつげが少ない人の場合、問題なく付けられるまつげの本数は更に少なくなり、両目100本の装着が難しいこともあります。
ところが「つけ放題・本数重視」のサロンの場合、「100本では少ない」ということになると成長途中のまつげや弱っている自まつげに対してもエクステ装着を行う可能性が出てきます。成長途中の細いまつげに無理にエクステを付ければ、マツエクの重さに自まつげが耐えきれず、成長前に抜けてしまうことになります。またしっかりと成長ができないままにマツエクによって成長が阻害され、細く弱いまつげで成長がストップしてしまうこともあるのです。結果として、自まつげが全体的に細く弱い状態になってしまったり、抜けたまつげの多さで自まつげがマバラとなることもあります。
特にマツエクがまったく初めてという人の場合、無理に「つけ放題」でたっぷりとマツエクを付けるよりも、安定した技術と本数が確約される「本数制」で申し込みを行った方が安心です。「つけ放題プランのみ」といった料金プラン制定ではなく、本数制・お試し制等の幅広いプランを準備しているお店を選んだ方が良いでしょう。
11.眼科医との提携・紹介がありますか?
どんなに経験豊富なアイリストによる施術でも、「万一」といったトラブルの可能性があることは否定できません。「付けてみたらちょっとつけ心地が変」「何かおかしいかも…」そう思った時、「うちではわかりません」とサロン側に知らんぷりをされてしまったら困りますよね。
現在では眼科医と提携したマツエクサロンや、決まった眼科医に紹介をしてくれるマツエクサロンも増えています。万が一のトラブルに備えて、このような安心できる制度をきちんと設けているサロンを選んでおきましょう。
おわりに
マツエクサロン選びのポイントはいかがでしたか?11個全てのポイントをクリアしているお店は、残念ながら数が少ないかもしれません。でもいくつかのサロンを比較する時、できるだけポイントを多くクリアしているお店の方が安心してマツエク施術を受けられる可能性が高いです。フサフサでキレイなまつげを安全に楽しむために、料金の安さや便利さだけでなく「資格」や「カウンセリング」を事前にきちんとチェックしておきましょう!
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